トップページ > 医師関連コラム「深刻化する医師不足問題」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師関連コラム

  • 深刻化する医師不足問題

 日本医療政策機構が実施した「日本の医療に関する世論調査」によると、医師が不足していると答えた人が9割、身近な環境で医師不足を感じている人も6割にのぼることが明らかになりました。

 この事実をどう考えたらいいのでしょうか。わが国には多くの大学に医学部があり、そこで勉強し卒業した人が国家試験を取っているのに、なぜ医師が足りなくなるのでしょうか。不思議ですが、これが現実なのです。

 医師不足の大きな原因の一つとして、「地域格差」があげられます。財務省が発表した「医師密度指数(人口千人当たりの医師数)」によると東京都が3.19人と最も大きく、最少の茨城県と比べて4.56倍もの差があります。

 では、なぜ地域格差が生まれたのか考えてみましょう。

 医師の多くは、「新たな技術を常に学ぶことができる」「自らのキャリア形成につながる」といった理由から都市部の大病院を希望する傾向があります。もともと地方は病院数が少ないこともあり、地方に赴任すると「最新の医学から取り残されてしまう」と不安を感じるようです。また地方の場合、勤務状況によってはほぼ24時間365日拘束となる勤務を要求する病院もあり、「体がもたない」と、敬遠するケースも見受けられます。

 さらに新しく導入された「新臨床研修制度」の影響も無視できません。同制度により新卒研修医は原則自由に研修先を選べるようになり、都市部の一般病院を選ぶケースが増加しました。その結果、大学病院が人手不足に陥り、それを補うために地方の病院から医師を引き上げる現象が生じました。それが地方の医師不足に拍車をかける一因になっています。

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