トップページ > 医師を取り巻く問題「スタッフ、患者との信頼関係を築けない医師」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「スタッフ、患者との信頼関係を築けない医師」

最近の傾向として、人間関係やコミュニケーションの問題で心が折れてしまうなどして、医師が離職せざるを得なくなるケースも増えています。

今は社会全体としてコミュニケーションが重視される時代です。医療現場もそれは例外ではなく、医師とスタッフ、医師と患者の間にも緊密なコミュニケーションが求められます。

少し前までであれば、口数が少なく、コミュニケーション上手とはいえないけれども、メスを持たせれば凄腕という、技術を極める職人のような医師もいたものです。

医師は医療技術の高さに誇りを持ち、スタッフや患者も医師の専門技能に敬意を払い、それ以上の対応を無理に求めないという時代もありました。

しかし最近は、どれほど技術が高くても、それだけで十分とは捉えられなくなっています。

簡単な手術で治る病気であっても、医師は患者と十分なコミュニケーションを取る必要があり、手術をする場合も、複数の術式とそのメリット・デメリットなどを事前にわかりやすく説明しなければなりません。

これは企業の職種でたとえると、腕を磨くことを使命と感じている技術者が、一般向けの営業の最前線に出されるようなもので、そこでコミュニケーションの難しさに頭を抱えたり、意思疎通の行き違いでつまずいてしまう医師が出てくるわけです。

疲弊してしまう医師とそうならない医師の違いという点では、その人のコミュニケーションカも大きく関係しているように感じます。

コミュニケーションカが高い医師はスタッフや患者から信頼され、仮に医師への不満や非難が発生しても、それをうまくかわしている印象があります。

一方、コミュニケーションカがそれほど高くない医師は、周囲からの不満や非難をそのままストレートに受け止めてしまい、大きなダメージを負う傾向があります。

人間関係の問題は、相手側が理不尽な要求をするなど本人は非がないケースも少なくありませんが、そこでつぶされてしまわないための自衛策は必要でしょう。

<続く>

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