トップページ > 医師を取り巻く問題「トラブルをすべて医師の責任にする病院」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「トラブルをすべて医師の責任にする病院」

適正な医療行為のなかで発生したトラブルを、担当の医師一人に責任を押し付けるような病院も、ある意味ブラックな性格が強いといえます。

通常、患者からのクレームやモンスター患者への対応、医療過誤の防止といった問題は、病院が組織として対応するべき課題です。

そうでなければ医師は、患者や家族からの理不尽な要求や暴言・暴力、あるいは訴訟リスクなどに常に怯えることになり、安心して診療を行える環境が保てないからです。

しかし実際には、組織が組織として機能していない病院も決して珍しくありません。

たとえば利益を上げるための集団である企業では、社長がトップでその下に役員がおり、さらに部長職、課長職など、役職ごとに明確な上下関係があり、組織内の意思決定の流れも決まっているものです。

それに対し病院は、病院長が組織全体の実質的なトップではないケースも多々あります。

病院長や経営側と診療科ごとの医局、さらに看護師集団など、それぞれのセクションが異なる主張を持ち、互いに不満を持ちながら日々の業務にあたっていたりします。

そういう組織では、何かトラブルがあれば各部署間で責任の押し付け合いになり、ますます組織内のムードが悪くなっていきます。

極端な例では、患者から病院にクレームの電話があったときには、クレームの内容にかかわらず、すべて担当医師に電話をつないで対応をさせるという病院もあります。

つまり「病院は関係ない、すべては医師の責任」と突き放しているわけです。これでは医師は本来の仕事である診療にとても集中できません。

勤務先の医療機関がブラックか、それに近い状態であると気づいたら、経営状況や組織の改善を求めて戦うか、そこを離れるのが、勤務医が「身を守る術」なのかもしれません。

<続く>

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