トップページ > 医師を取り巻く問題「35歳、内科医の証言」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「35歳、内科医の証言」

<35歳、女性、専門:糖尿病内科の例>

関東地方私立大医学部卒業。関東地方の大学系列の総合病院で初期研修、後期研修医として勤め、代謝内分泌科に入局、合わせて7年間勤務し、30歳で第一子を出産。その後、同病院で内科認定医を取得し、33歳で二人目の子を出産。2013年に現在の勤務先に移り、育児をしながら糖尿病専門医の取得に挑戦中。

「大学系列の総合病院に勤務していた時代に、二人の子を出産しました。子どもがいても毎日オンコールで当直もありという環境で、体力的にはかなりハードでした。

その職場では、上司は育児に理解がありましたが、辛かったのが同僚たちの風当たりの強さです。

妊娠中には同僚の男性に呼び出されて「辞めれば」とか「皆は妊婦だからと気を使ってるけど、俺は使わないから」といわれたり、また定時に上がると「早く帰れていいよね。同じ給料でしょ。」といわれたこともありました。独身の女性の後輩にも「私は女性なのに当直をやっているのに。」といわれたこともあります。

私自身、妊娠中で精神的にも敏感で「いっぱいいっぱい」だった時期なので、本当に大変でした。

医師として生きる手段は、健診だけとか外来だけなど、いくらでもあります。そこで私も以前から目指していた専門医をあきらめて、そういう道を選ぼうかと考えたこともあります。

私には小学校からの親友の母で憧れの女医さんがいて、思わず今後の相談をすると「ここまできて何いっているの。必ず専門医をとりなさい。」と叱咤激励されました。

そこで、生まれたての子どもを抱えながら、あらゆる手段を使って、手当たり次第に転職活動をしましたが、条件に合う勤務先は簡単には見つかりませんでした。

3ヶ月間粘りに粘ってようやく見つけたのが、院内保育園があり、糖尿病専門医がとれて当直がなく、フレックス、という最高の環境の職場でした。

女性医師が出産後も働き続けるためには、院内保育園は必須ですね。予防接種も1歳頃までは立て続けにありますから。院内の保育園なら、そばにいる安心感もあります。

あとは同僚の理解でしょう。同僚が理解してくれない病院は環境が悪くて互いにストレスがたまり、そのはけ口が弱者である妊婦や、子育て中の医師に来るのだと感じます。

私はここに何年か勤務して、将来は開業したいと思っています。今、下の子が2歳、私が35歳なので、救急や病棟でさまざまな疾患を診られるスキルをつけて開業したいですね。

あとは、子どもに「お母さん生き生きしているな」と思われたい。病気などで働きたくても働けない人もいるわけですから、体が動く私が社会に還元していかないと、と思います。

今の目標は、生活に根付いた、地域の方々に頼られるクリニックを開業することです。」

<続く>

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