トップページ > 医師を取り巻く問題「過酷な労働環境を「人助け」と思わせない(2)」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「過酷な労働環境を「人助け」と思わせない(2)」

・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/1.過酷な労働環境を「人助け」と思わせない(2)

一人の医師が職場を離脱してしまえば、残った他の医師の負担がさらに増加して、過酷な環境がさらに悪化するという悪循環を生み出します。

もし今の労働環境に明らかに改善すべき点がある場合、勤務先に問題点をしっかり明示して退職をすれば、その職場に問題を改善しようという意識が芽生える可能性があります。

一方、心身の健康を害して否応なく休職・退職してしまった場合、職場が改善すべき問題点が「医師個人の問題」にすり替えられてしまい、新しい医師が来てもまた同じことが繰り返されることになります。

また、「患者からの要求に応えること」が医師の過重労働の要因になっているケースもよくありますが、患者の要求には、国民が医療を受ける権利として正当なものもあれば、そうでないものもあります。

医師が自己を犠牲にしてまですべての要求に応えていれば、「無理にお願いすれば、何でも診察してもらえる」という患者側の“甘え”を助長することにもつながりかねません。

つまり厳しい見方をすれば、医師が無理を承知で頑張り続けることが、医療機関が労働環境の改善に取り組む機会や、患者が医療者とのより良い関係を考える機会を妨げてしまうこともある、ということです。

未曽有の超高齢社会に突入するこれからの日本は、医師だけが“神”のごとく不眠不休で頑張る時代ではないと思っています。

勤務医の職場である医療機関や、診察を希望する患者も含めて、医療に関わるすべての関係者が、それぞれにできる努力をするべき時代だと思います。

医師自身も、そのことを認識して行動してもらうことが大切です。

<続く>

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