医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/2.適切な勤怠管理を行う 勤務医の働き方が過重になっていないかをチェックするのに欠かせないのが、出退勤時間や休日を記録する「勤怠管理」です。 極端な長時間労働や睡眠・休息がとれない状況は心身の健康に悪影響を及ぼすため、勤怠管理は働く個人にとってヘルスバロメーターのひとつにもなります。 労働環境だけでなく健康管理という側面からも、医療機関と医師の双方が、労働時間を把握しておくことは大切です。 しかし現状では、医師の勤怠管理は、医療機関によって方法や状況に大きな差があります。約2800人の医師(勤務医、開業医)の勤怠管理の状況について、調べた調査があります(MedPeer調べ)。 そこで「勤怠管理の有無」について質問したところ、勤務医で「勤怠管理あり」という回答をしたのは全体の59%、勤務医で「勤怠管理なし」が30%にも上っていました。 勤怠管理がない理由としては、「労働裁量性で契約している」「個人の裁量に任されている」という回答が多く、なかには「残業も時間外労働もまったくカウントされていない」というケースも報告されています。 また「勤怠管理あり」の医療機関でも、管理が十分とはいえない例も少なくありません。 管理の方法としては「紙やファイルなどの出勤簿を自分で記入」「ICカードやゲート通過等で自動的に管理」と答えたのがほぼ同数で39%。「出勤随に印鑑を押している」「出・退勤を自分で記入し、捺印」という回答も目立ちました。 これらの管理が「あまり厳密でない」「勤務の実情を反映していない」という声も多く、ICカードなどの自動処理でも、時問外の労働は書類で別途申告するケースが多くなっていました。 さらに、医師から「タイムカードの導入や労働時間管理をしてほしい」という要望は少なく、むしろ「管理があっても仕事や賃金は変わらない」といった見方が大勢を占めていました。 「医師の労働は慣習やモラルで何とか成立している」という声もあるようです。 つまり現状では、勤務医の勤怠管理はあってもごく形式的なものでしかなく、健康という側面で医療機関が医師と勤怠情報を共有する視点もないということです。 これでは、医師の健康が脅かされる労働環境があっても、それに気づくことも、改善方法を検討することもできません。 このような状況下で医師が健康に働くためには、医師が自分で勤怠状況を手帳に書くなどして、記録を残しておくことをおすすめします。 毎日の出退勤の時刻から宿日直、オンコール出動件数、時間外対応に要した時間などを書き留めておき、過重労働になりすぎていないかを週単位などでチェックするといいと思います。 最近では、勤怠管理のアプリや睡眠時間を継続的に計測するアプリなど、さまざまなツールも出ていますから、健康を守る自衛策として活用してみてはいかがでしょう。 <続く> 医師転職支援会社を調べてみたいと思ったら >>>医師転職サイト比較ランキング+口コミ評判
・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/2.適切な勤怠管理を行う
勤務医の働き方が過重になっていないかをチェックするのに欠かせないのが、出退勤時間や休日を記録する「勤怠管理」です。
極端な長時間労働や睡眠・休息がとれない状況は心身の健康に悪影響を及ぼすため、勤怠管理は働く個人にとってヘルスバロメーターのひとつにもなります。
労働環境だけでなく健康管理という側面からも、医療機関と医師の双方が、労働時間を把握しておくことは大切です。
しかし現状では、医師の勤怠管理は、医療機関によって方法や状況に大きな差があります。約2800人の医師(勤務医、開業医)の勤怠管理の状況について、調べた調査があります(MedPeer調べ)。
そこで「勤怠管理の有無」について質問したところ、勤務医で「勤怠管理あり」という回答をしたのは全体の59%、勤務医で「勤怠管理なし」が30%にも上っていました。
勤怠管理がない理由としては、「労働裁量性で契約している」「個人の裁量に任されている」という回答が多く、なかには「残業も時間外労働もまったくカウントされていない」というケースも報告されています。
また「勤怠管理あり」の医療機関でも、管理が十分とはいえない例も少なくありません。
管理の方法としては「紙やファイルなどの出勤簿を自分で記入」「ICカードやゲート通過等で自動的に管理」と答えたのがほぼ同数で39%。「出勤随に印鑑を押している」「出・退勤を自分で記入し、捺印」という回答も目立ちました。
これらの管理が「あまり厳密でない」「勤務の実情を反映していない」という声も多く、ICカードなどの自動処理でも、時問外の労働は書類で別途申告するケースが多くなっていました。
さらに、医師から「タイムカードの導入や労働時間管理をしてほしい」という要望は少なく、むしろ「管理があっても仕事や賃金は変わらない」といった見方が大勢を占めていました。
「医師の労働は慣習やモラルで何とか成立している」という声もあるようです。
つまり現状では、勤務医の勤怠管理はあってもごく形式的なものでしかなく、健康という側面で医療機関が医師と勤怠情報を共有する視点もないということです。
これでは、医師の健康が脅かされる労働環境があっても、それに気づくことも、改善方法を検討することもできません。
このような状況下で医師が健康に働くためには、医師が自分で勤怠状況を手帳に書くなどして、記録を残しておくことをおすすめします。
毎日の出退勤の時刻から宿日直、オンコール出動件数、時間外対応に要した時間などを書き留めておき、過重労働になりすぎていないかを週単位などでチェックするといいと思います。
最近では、勤怠管理のアプリや睡眠時間を継続的に計測するアプリなど、さまざまなツールも出ていますから、健康を守る自衛策として活用してみてはいかがでしょう。
<続く>
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