トップページ > 医師を取り巻く問題「医師自身がキャリアプランを考える(1)」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「医師自身がキャリアプランを考える(1)」

・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/4.医師自身がキャリアプランを考える

現代の日本で医師が心身ともに健康に働くためには、医師の希望する働き方と、職場で求められる働き方のマッチングが非常に重要になっています。

今の勤務先では「自分の思ったような診療ができない」「将来につながるスキルアップができない」、あるいは「仕事とプライベートとのバランスが希望と異なる」といった医師の希望と勤務先の“ミスマッチ”が、若い医師のモチベーション低下や離職につながっているためです。

昔であれば、医局人事が圧倒的多数を占めており、「医師はその職場で自己を犠牲にして、患者に尽くすのは当然」という感覚が強かったことから、医師が勤務先や職務内容に個人の希望をはさむ余地はそれほど多くはありませんでした。

しかし、そうした労働観に支えられた無理な働き方は、過労死やうつ病などの健康被害を増やすと問題視されるようになり、今は若い医師を中心に、医師の職業観もだいぶ変わってきています。

最近では、育児や介護といった家族との時間や、自分の人生も大切にしながら働きたいと希望する医師も多く、医師であっても「ワークライフバランス」を重視する働き方がようやく認められるようになってきました。

そのこと自体は評価すべき傾向ですが、その分、同じ医師という立場でも「希望の働き方」は一人ひとり異なる、という状況が生まれています。

一方、医療も専門化が進み、医療機関の種類や規模によって、求められる診療の内容も変わってきています。

急性期病院と療養型病院では目指す医療の目的から異なりますし、総合病院で外来や病棟を持つのと、患者さんの生活のなかに入って行う在宅訪問診療では、当然、働き方のスタイルも異なります。

医療が進歩し社会が成熟していくなかで、医師の働く環境も以前に比べて多様化しているということです。

こうした医師の価値観と医療機関の双方の変化から、働く人と職場のニーズがかみ合わないミスマッチも起きやすくなっていると考えられます。

勤務医と、その職場である医療機関のミスマッチを防ぐためには、自分がどんな働き方をしたいのか、医師自身がよく考えておくことが重要です。

その職場に求めているのは、スキルアップなのか十分な報酬なのか、家庭と両立できる働き方なのか、あるいは患者さんと心を通わせられる診療なのか。

医師が健やかに働くためには、そうした仕事に“求めるもの”の優先順位=プライオリティをもっておくことが必要です。

<続く>

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