トップページ > 医師を取り巻く問題「医局以外のキャリアも用意する(2)」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「医局以外のキャリアも用意する(2)」

・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/5.医局以外のキャリアも用意する

医師としてキャリアを築いていくには、年齢的・経験的にふさわしいスキルを身に付けていくことも重要です。

ある程度の年齢で相応の技術がないままだと、同僚医師や患者から信頼を得にくいだけでなく、昇進や有利な条件での転職も難しくなり、結局、希望に沿わない職務や劣悪な労働環境にも従わざるを得なくなります。

現在の勤務先で必要なスキルが学べないのであれば、やはり医師が自ら動いて、積極的に学ぶ場を広げていくことです。

医師にとって自分が学んできた大学の医局を離れるのは、勇気のいることだと思います。

天皇陛下の心臓バイパス手術の執刀医として注目された、順天堂大学医学部の天野篤教授は卒業後、医局に残らずに一般病院で心臓外科手術の手腕を磨いています。

その天野教授も、医局と医師との関係について著書に次のように記しています。

「今でこそ研修先に市中の一般病院を選ぶ医師は多いが、僕が医師になった1980年代当時は、大学の医局に残って研修医になるケースがほとんどだった。確か、卒業生が120人ほどいて、医局に残らなかったのは自分を含め10人くらいだったと記憶している。

大学の医局という大多数の医師が進む道を、敢えて歩まない医師。そういう医師は『ワンダリングドクター(さまよえる医師)』などと揶揄されることもあった。

大学という後ろ盾がないから身分の保障がない、学会などでも肩身の狭い思いをする、将来、大学で什事をしたいと思ってもできない、結局、いろいろなところを転々として身を落としていく・・・というのである。」

しかし、天野教授は医局という「無難な道を歩むより、荒波にもまれてとことん自分を鍛えよう。」と決心。医局を離れて一般病院で圧倒的な数の手術をこなし、現在の心臓外科手術の第一人者という地位を築いています。

天野教授の若い頃に比べ、今は医師が歩む道の選択肢も格段に増えています。

今が自分の進むべき方向でないと感じたら、働くフィールドを変えて新たな一歩を踏み出すことは、決して珍しいことではありません。

<続く>

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