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・医師が心身ともに健康に働くための１０の条件／６．幅広い視野で、活躍の場を用意する（２）

近年、注目度が高くなっているのが、医師の紹介会社です。

登録する医師の層も変化しています。以前は、すでに退職した医師や退職が決まった医師が再就職先を探すための登録が大半を占めていましたが、最近は、医師としてのスキルアップやキャリアアップを目的に、数年先の転職を見据えて登録・相談するケースが増えています。

また転職だけでなく、現在の勤務先に残ることも視野に入れて、勤務の内容や条件を検討したいという医師も多くいます。

医師紹介会社を利用するメリットは、何といっても選択肢が広いということです。

地域や勤務条件、報酬などはもちろん、働き方も常勤だけでなくアルバイトや非常勤、フリーなど、希望に添ったスタイルで勤務先を探すことができます。

さらに、優良な医師紹介会社は、医療機関の財務状況や組織運営、経営姿勢などをチェックしているため、医師の働きやすさという点でも病院経営という点でも、総合的に「健全」な医療機関を選ぶことができます。

医療経営士という医療機関の経営の資格を社員全員が保有しており、多角的なコンサルティングができるように努めている会社もあります。

一方、一部の医師紹介会社のなかには、面接で経営者や院長にしか会えず、どんなスタッフが働いているかわからないと指摘する医師もいます。

これは紹介会社によりシステムが異なりますが、コメディカルの人員配置や診療方針を調べている会社もあるので、気になる場合は、登録・相談の際に確認しておくことが必要でしょう。

勤務医の労働環境が厳しい現在の日本でも、知人の紹介や医師紹介会社など、あらゆる手段を使ってあきらめずに探し続ければ、希望に合った勤務先・働き方を手にすることは可能です。

たとえば出産・育児との両立で悩んでいる女性医師も、「これまでも無理だったから」と復職自体をあきらめたり、本来希望しない業務を選んで妥協する必要はありません。

最近は大学や医師会、都道府県などさまざまな機関が女性医師の復職を後押ししていますし、院内保育所の整備や時短勤務といった環境づくりも、ここ数年で大きく進んでいます。

幅広い視野をもち、そして簡単にあきらめずに、自分が活躍できる場を探すことです。

＜続く＞

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