トップページ > 医師を取り巻く問題「患者教育で医療を救う(2)」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「患者教育で医療を救う(2)」

・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/9.患者教育で医療を救う(2)

医師が積極的に情報を発信していくことで、患者も変わる。その好例といえるのが、医療崩壊しかけた小児科を救った市民運動「県立柏原病院の小児科を守る会」の存在です。

母親たちは、柏原病院に常勤小児科医を招聘するために署名を集めて県庁に提出。

さらに、医師にとって働きやすい場をつくることで小児科医を確保しようと、一般市民に向かってアプローチを始めました。柱となったのは、次の三つのスローガンです。

(1)コンビニ受診を控えよう

(2)かかりつけ医を持とう

(3)お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう

「守る会」では、これらの情報をチラシやホームページで公表したり、保健師の協力で講演を開くなどして市民に発信を続けました。

その結果、年間2000件近かった柏原病院の時間外受診の件数は、約400件まで減少。

一方で小児入院数は増えており、軽症患者が減って、重症患者に対応できるようになったことがうかがえます。

和久医師は、「このように患者さんが医師を守ろうとする運動を展開することは、全国でも例のない画期的なことだという。私はこれは開違いなく革命だと思っている。2008年1月には、会の事務局に舛添要一厚労相(当時)から、これこそが、地域医療の崩壊を食い止める住民からの大きな運動だと、尊敬申し上げますというメールも届いた。」と記しています。

ここまで広がりをもった画期的な、患者教育は、どこでもできることではないでしょう。

しかし、すべて患者の要求に応えるというのでなく、受診の要・不要の基準を伝えたり、状況をわかりやすく正確に伝えて患者の行動を導くことは、個々の医師にもできることかもしれません。

患者教育を通じて、医師と患者との開に本来あるべき信頼関係をとり戻すことができれば、双方にとっての幸福につながります。

<続く>

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