トップページ > 医師を取り巻く問題「医師一人ひとりの声をすくい上げる(1)」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「医師一人ひとりの声をすくい上げる(1)」

・医師が心身ともに健康に働くための10の条件/10.医師一人ひとりの声をすくい上げる(1)

この項目は、これまでの内容の総括ともいえるものですが、最後にもう一度、挙げておきたいと思います。

勤務医の不足や偏在を解消すること、また労働環境の改善を図ることは、国・自治体や医療機関など、医療界全体で取り組まなければならない課題であることは確かです。

しかし、ただ漫然と医療政策の変更を待つだけでは、本当の解決には結びつかない可能性も少なくありません。

地域や医療機関によってそれぞれ抱えている問題は大きく異なり、行政や医療関係者のなかでも危機感や問題意識は各々異なるからです。

また国の政策による一律の対処では問題をカバーしきれないだけでなく、各医療機関が独自に努力するべき問題、たとえば採用の工夫や業務ルールの変更、労働環境の改善などが見過ごされてしまう恐れもあります。

詳しくは次回以降で述べていきますが、医療機関の取り組みによって、勤務医の環境を改善できる点も多々あります。

そういう意味では、医師にとって働きやすい職場づくり、健康に働ける環境づくりは、医師一人ひとりが意識をもって、国や地域、医療機関へと声を上げていくことが大事です。

国への提言という部分では、日本医師会の勤務医部会連絡協議会でも毎年、各部道府県単位で、勤務医の環境改善のための宣言を行っています。

また医師が勤務している医療機関で、勤務の体制に無理があったり、医師が健康不安を感じるような働き方が常態化しているのであれば、その改善を求めるのに遠慮は無用です。

繰り返しますが、医師が心身ともに健康でなければ患者を救うことはできません。

さらに専門化した医療に習熟し、地域社会に求められる医療を提供していくには、旧態依然の組織や大学医局に対して、ものをいわなければならない場合もあります。

医師が自分の望む医療や働き方を実現したいと思うなら、なおのことその意思を示していく必要があります。それは容易ではないかもしれませんが、決して不可能なことでもありません。

日本の医療が厳しい状況にあるからこそ、医師が声を上げる意義があります。

医師一人ひとりの声が、地域の医療や日本の医療をより良くする原動力となるのです。

<続く>

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