トップページ > 医師を取り巻く問題「医療事故や患者からの暴力・クレームには組織で」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「医療事故や患者からの暴力・クレームには組織で」

医師の健康管理に加えてひじように重要なのが、医療機関が組織として「医師の立場や権利を守る」姿勢です。

その典型といえるのは、医療事故・医療訴訟に対する対応です。

医療ミスや医療事故の訴えがあったとき、その度に医師個人の責任が問われてしまうのでは、医師は「とても診療などできない」と感じます。

とくに医療機関の都合により、無理な時間外労働や救急対応を行っていて事故が起きた場合、それを医師個人の責任にするのは明らかに間違っています。

以前触れましたが、医療訴訟で医師の心が折れてしまうのは、訴訟ストレスそのものよりも、病院が医師を守ろうとせず、組織的な問題を医師一人に押し付けるやり方に失望・孤立感を感じるためです。

反対に、医療事故に対して病院が組織として医師を守ってくれる体制があれば、医師は安心して前向きに仕事に取り組むことができます。

医療事故対応で大切なのは、医師個人の責任にこだわらず、組織として確実な再発防止策を進めることです。

また、患者からの暴力や不当なクレームに対しても、同様に組織で対応することが大切です。

日本医師会の調査では、調査前の半年間で、患者やその家族から不当なクレームやトラブルを1回以上経験している医師は、2人に1人に上り(1〜3回39%、4回以上5.4%)、病床数が多いほどその傾向が強いという結果が出ています。

院内での患者からの暴力、暴言、不当なクレームは日常化しているわけですから、組織として早急に対策を設ける必要があります。

医療機関のなかには「患者はお客さま」であり、暴力やクレームにも反論はできないと手をこまねいているケースもあるようですが、それでは病院の屋台骨である医師の安全が守れません。

患者にも「理解と協力をお願いしたい」と積極的に情報発信をしたり、あまりにも不当な要求に対しては、毅然とした態度で「NO」という勇気をもつべきでしょう。

<続く>

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