トップページ > 医師を取り巻く問題「勤務先を選ぶことは止めることができない権利」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「勤務先を選ぶことは止めることができない権利」

医療機関にとって、優秀な医師の確保は非常に大きな課題です。

産婦人科や小児科、外科など訴訟リスクの高い診療科や、地方の交通の不便な地域の医療機関などではとくに医師不足は深刻で、募集をしても人材が集まらないという声をよく耳にします。

こうした医師不足や地域による医師の偏在は「国の医療政策の不備のせい」であって、自分たちの力ではどうしょうもないとあきらめムードの医療機関も多いようです。

しかし、医師の人材紹介ビジネスに携わる私たちからみると、医師が行きたがらない医療機関にはそれなりに理由があり、個々の医療機関が優秀な医師を採用するためにできる努力はまだある、というのが実感です。

そもそも医師の偏在がなぜ生じているかというと、新臨床研修制度の導入等により各大学医局の人事の力が弱まり、医師個人のニーズが反映されるようになっているからです。

以前であれば、医師が希望しないエリアでも、医局の指示により医師が交代で赴任していたため、医師が特定の地域に偏る「偏在」は生じずに済みました。

しかしそれは、医師が希望しない地域で半強制的に勤務させられることで実現していたものです。

医学部の「地域枠」の奨学制度や自治医科大学の場合は、医師個人が大学と、その地域やへき地での勤務を約束したうえで赴任していますが、ほかの医学部のほとんどの場合は、希望しない地域での勤務は、医師という職業を選ぶ際のもともとの約束事として課されたものではありません。

約束事がないのであれば、個人のニーズで勤務先を選ぶことは止めることができない権利です。

医師が働く人としての当然の権利を行使することで地域の偏在が生じているのであれば、医療機関は、その偏在をつくっている理由を解消する努力をするべきです。

たとえば、医師が都市部に集中する理由には、交通や生活環境の利便性、子供の教育環境、保育環境が整備されている、などが挙げられます。

こうした理由は各地域、各医療機関でそう簡単に対応・解消できるものではありません。

<続く>

医師転職支援会社を調べてみたいと思ったら

>>>医師転職サイト比較ランキング+口コミ評判

医師を取り巻く問題

トップページ
医師転職・求人・募集サイト比較
医師を取り巻く問題

目次

トップページ
医師転職・求人・募集サイト比較
医師転職アドバイス
医師を取り巻く問題
医学生の進路ガイド
医師関連コラム

口コミを投稿する