トップページ > 医師を取り巻く問題「日本の主治医制度の問題点」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「日本の主治医制度の問題点」

私は、将来的には、日本での医師の仕事もワークシェアリングが進むようになるのが理想ではないかと考えています。

医師のワークシェアということで一歩も二歩も先にいくのは、欧米の医療です。

欧米、とくにイギリスなどでは、まず特定のエリアの患者の基礎的な診療を担う「家庭医」と、入院治療・専門治療を中心とした「専門医」の役割分担がひじょうに明確です。

人々は病気の疑いがあったり怪我をしたときは家庭医の診察を経なければ、専門医を受診することもできません。この仕組みがあるために、一部の病院や医師に患者が集中するということはほとんどありません。

日本でも、家庭医に相当するような初期診断を得意とする医師を育てよう、あるいは病院の機能分化を押し進めようという動きは少しずつ始まっていますが、まだ一部に留まっていて、それらが一般化するまでにはかなりの時聞を要しそうです。

また欧米では、専門医でもワークシェアリングを前提とした働き方が普及しています。

入院病棟を診る医師には当然、宿直もありますが、勤務時聞が明確に決まっていて、時間外には別の医師が診療を行います。担当が代わった後の時聞に元の医師がウロウロしていると怒られる、というくらい「担当する時間内に責任を果たす」意識が徹底しています。

そのため、もっとも勤務が厳しいはずの研修医(レジデント)の期間でも、多くの女性医師が普通に出産をするという話も聞きます。

こういう話をすると、「欧米は医師の数が日本よりずっと多いから、そういう余裕のある働き方が可能なのだ」という反論が必ず出てきます。確かに、欧米のほうが患者に対する医師数にゆとりがあるのは事実ですが、私はそれだけが理由ではないと思います。

日本には、医師一人が治療を主導する「主治医制度」があります。一人の患者の治療は、一人の医師がすべての責任を負うというこの制度が、医師の負担を大きくしている面も否定できないと思います。

<続く>

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