トップページ > 医師を取り巻く問題「チームで診療にあたるというスタイル」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「チームで診療にあたるというスタイル」

日本には、医師一人が治療を主導する「主治医制度」があります。一人の患者の治療は、一人の医師がすべての責任を負うというこの制度が、医師の負担を大きくしている面も否定できないと思います。

患者にとっては、一人の医師が責任をもって診てくれるのは有難いことですが、医師にとっては、常時自分が診なければ治療が進まないことになり、自分一人で患者の生命や人生を預かるという大きなプレッシャーを抱えることになります。

そしてそれは担当する患者が一人でもいれば、主治医として24時間365日、拘束されることを意味します。

日本でも欧米のように、リーダーとなる医師を中心にしつつも、それ以外の複数の医師が情報を共有してチームで診療にあたるというスタイルが一般化すれば、勤務医の負担が軽減されるだけでなく、仕事のシェアもずっと進めやすくなります。

現在の日本でも、医師同士の仕事の分担がないわけではありませんが、それは高齢や体調不良、育児・介護などを理由に常勤勤務が難しい医師が「外来だけ」、または「健診だけ」といった業務を担っているケースが大半です。

これらは勤務の負担も少ない代わりに、医師としてのやりがいや満足度も低く、個々の医師の力を十分に活かしているとは必ずしもいえないのが現実です。

今後は治療の中心である病棟の診療などでも、午後5時までの短時間勤務や週に数日の勤務といった働き方が浸透し、性別を問わず、個々の医師がニーズに合わせて仕事をシェアできるようになるといいと思います。

殊に、これから増えるとされる慢性疾患の診療や高齢者医療は、症状の急激な変化も少なく、ワークシェアに向いている医療といえます。そうした医療が増えれば、「決まった時間のなかで診療に責任をもち、最善を尽くす」というワークシェアリングも、支持を得やすくなる可能性があります。

それは、医師が健康や家庭生活を犠牲にして骨身を削るようにして働き続けるよりも、ずっと健全で、持続可能な働き方になるはずです。

<続く>

医師転職支援会社を調べてみたいと思ったら

>>>医師転職サイト比較ランキング+口コミ評判

医師を取り巻く問題

トップページ
医師転職・求人・募集サイト比較
医師を取り巻く問題

目次

トップページ
医師転職・求人・募集サイト比較
医師転職アドバイス
医師を取り巻く問題
医学生の進路ガイド
医師関連コラム

口コミを投稿する