トップページ > 医師を取り巻く問題「医師の厳しい上下関係」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師を取り巻く問題

  • 「医師の厳しい上下関係」

社会からの「期待」に対して、多くの医師たちは「自分が患者を診なければ」という強い責任感、使命感をもって対応しています。

勤務医の労働時間の管理にしても、医療は人の命がかかっている仕事なのだから、ほかの仕事のように単純に時間で割り切ることはできない、と考える医師もいます。

そうした医師の“責任感や良心”に病院や患者が甘える形で、過重労働が改善されないまま放置されているケースが多いわけです。

また、医師のなかでも、世代によって仕事に対する意識に微妙に差があります。

今の50代の終わり〜60代、高度成長期の日本を支えてきた世代の医師は、医師という職業にひじょうに強い使命感をもち、医師は何をおいても患者や医療の進歩のために力を尽くすべき、というタイプが多いようです。

働き方も、同世代のサラリーマンが“猛烈社員”といわれたのと同様、「当直2日は当たり前」といったタフな労働をこなしてきた世代です。

その下の40代後半頃までの、日本が世界的な経済大国になってから社会に出た世代の医師は、医師としてのプライドが高く、医師は責任も報酬も高い特別な職種だから、世間一般の人の何倍も働くのは当然、と考える傾向があります。

現在の20〜30代の若手医師は、上の世代に比べると医師という職業を特別視する感覚は強くはありませんが、患者や社会の役に立ちたいという純粋な使命感から、過酷な勤務に立ち向かっている印象があります。

ただ、名誉や報酬といったわかりやすい物差しがない分、過重労働等によって医療の質が低下したり、自分の望む医療ができないときに、仕事へのモチベーションが保ちにくくなる人が多いかもしれません。

さらに医師というのは、他の業種と比べても、上下関係がひじょうに厳しい世界です。若い医師が「このままでは自分が心身を壊すか、医療ミスにつながる」と強い危惧を感じていたとしても、医局の教授や職場の年長の医師が「皆そういう働き方をしてきた」という態度であれば、若手医師がそれに異を唱えるのはなかなか難しいのが現実でしょう。

また、宿日直や長時間労働そのものは、昔から医師に特有の働き方であったとしても、前の時代とは異なる現代ならではの過酷さ・大変さがあることも事実です。

<続く>

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