トップページ > 医師転職アドバイス「医師転職面談の流れ、コツ、注意点」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「医師転職面談の流れ、コツ、注意点」

医師の先生方の転職について、めぼしい候補先が見つかれば、収集した情報を検証するために、実際に病院を訪問し、経営層や勤務されている方々との面談や見学を行う流れとなりますが、この機会が採用か否かを大きく左右する場合があります。

面談の回数は1〜2回程度行われるのが一般的ですが、医師によっては回数を増やしたり、非常勤勤務を体験したりと、それぞれのこだわりにあわせて調整することもあります。

これまで数多くの転職支援を行ってきたが、医師で面談に慣れている方は少ないという印象を持っています。確かに新たな勤務先となるであろう医療機関のトップとの面談となれば、中堅の医師でさえ緊張し、固まってしまわれる場面も珍しくありません。

ましてや若手医師には想像を絶する時間となるでしょう。

「面談とはどのようなもので、何が行われているのだろう」と思われる医師も多いのではないでしょうか。一般的には、院長、事務長等、医療機関の面談担当者が同席されるのですが、最初に自院についての説明を行われることが多いです。

病院の成り立ちや地域の役割、これまでの取り組みや今後の展望等、「今、うちの病院ではこのようなことに取り組んでいます。今後はこのような展開を考えており、取り組む予定です」といった内容が話されます。

次に、訪問された医師の専門分野である診療科目の動きや現状の話へと展開します。面談に慣れておられる医療機関であれば、出向いてこられた医師を必要と感じた理由や事情まで話されるケースもあります。

その後、歓談形式にて面談される医師のこれまでの経験や、取り組まれてきた内容、転職先としてどのような医療機関を求めているのかなど、コンサルタントからあらかじめ聞いてはいるものの、実際に先生の□から聞きたいと思う内容を質問されたり、その医師が就任した暁には医療機関側として何か準備する必要があるか、また現状の診療において協力していただきたいと思われる内容など、医師の意見を聞きながら話を進めることが多いです。

実のところ、転職される医師だけが面談に慣れていないわけではありません。面談する側の院長などのなかにも、話すことを苦手とされている方もおられます。うまく会話を持たせるために、思いがけずコンサルタントが活躍する場合もあります。

コンサルタントも使い方次第であるとお考えいただいた方がいいかもしれません。

面談の際、医師のなかには先方に出向くことを躊躇される方もいます。面談した後には、何があってもその医療機関に就任しなければならないと考えておられるからですが、面談したからといって必ずしもその病院に就職しなければならないというわけではありません。

白分にあうかどうか、確かめるためという認識をお持ちいただければと思います。医療機関側も自院にあう方であるかどうか、また希望に応えることができるか、すりあわせのための機会と捉えているからです。

コンサルタントが面談に同行するケースもあれば、医療機関の方針によって、院内のいわゆる機密情報が話される場面を想定され、コンサルタント抜きでの面談を希望される病院もあります。

医師白身も「子供じゃないからね」と一人で出向くことを希望されるケースもあります。正解はなくケースバイケースだとは思いますが、その時々に応じて、転職コンサルタントは対応ノウハウを持ちあわせている場合が多いです。面談前には準備を完璧に行っていただきたいと思います。

ここでは面談時の注意点を記載すると以下の通りです。

・可能な限り緊張をほぐしてから、医療機関に入る
・訪れる医療機関に対し、興味を持っているという姿勢で臨む
・重複しても良いので、事前に知りえた情報を確認する。またそれに伴う質問内容をあらかじめ準備しておく
・まずは相手の話を良く聞く
・相手の目を見て、姿勢良くハキハキと応答する

いずれも常識的な事項ですが、緊張した場合には、なかなか思うようにいかないものです。

実際には、いつも患者に接しておられるように対応いただければ良いのですが、つい緊張してしまう場合がありますので、あえて指摘させていただきます。

実は、この他に決してやってはいけないことがあります。それは「マイナストーク」です。

例えば、現在の勤務先を悪く言うことや、非難するコメントは、医療機関を経営するものとして耳が痛い話でもあります。しかし、転職をするには少なからず現状に不満があるケースが多く、何が不満であるかも多少は告げる必要があります。

これについては、事前にコンサルタントを面談相手に見立てて、どこまでが話しても良いレベルか確認しておくことも必要です。

もし現在の勤務先を強く非難した場合、採用する側の医療機関にしてみれば、いずれ自院の事も悪く言われるのではないかという懸念が生まれます。決して心証が良くなるわけではないため、注意していただければと思います。

また「謙虚すぎる」のも要注点です。

「いえいえ、私なんか…」という謙虚な姿勢で臨まれる医師も時にはあります。

しかし自らが経験したことをしっかり告げなければ、どんなに経歴が輝かしかろうと、その話し方一つで「大した事ができない医師」という印象を持たれてしまう場合もあります。

反対に、稀ではありますが、人の話を聞かず自分のやりたいことを並べ立て、希望の条件を交渉しようと試みる方もおられます。

この場合、医療機関は「まず何かできるのか、何を望んでいるのかが先であり、条件交渉はその後だろう」と嫌悪感を持つことが多いです。自分本位の面談も、やってはいけない代表例です。

基本的に転職コンサルタントは医師ではなく、一般社会人であるため、収集可能な情報は簡単な医療分野と居・食・住に関わる条件面が主となります。コアな医療分野については医師には到底太刀打ちできませんので、条件面の交渉についてはコンサルタントに任せ、医療分野の話を盛り上げた方がスマートと言えます。

参考になさってください。

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