トップページ > 医師転職アドバイス「医師転職:整形外科医のケース」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「医師転職:整形外科医のケース」

ここで40代前半の整形外科ドクターの転職事例をご案内したいと思います。

「これからのことを考え、家族とも色々と話し合いましたが、結果が出ず、どうするべきかと思い、一度外部の方の考えを聞いてみようと思いメールしました。転職志望ではなくすいません。」とい う問い合わせをされたB先生。

早速ご連絡をすると、B先生を悩ませる幾つかの問題点とは、大学病院の医局勤務時代の教授の退官やかつて整形外科の礎を授けてくれた先輩医師のこと、そして、現在勤務している病院の営利主義に基づいた治療方針への違和感、独裁的な医局員への縛りなどでした。

このような環境のなか、診療に対する不満も持たれていました。もともと話好きの性格であり、外来担当枠も決まっていましたが、病院側はオペ数を増やすため、強制的に外来を別の医師に任せ、B先生は終日オペ室におられました。

「私は患者様との関わりにこの仕事の楽しさを感じてきたのに、これでは仕事への満足感がありません」と苦しい胸中を吐露されたのです。

安心して手術を任せられると思われる経歴に、執刀の早さも手伝って、先生を手術専門とする方が経営的な面から有望と考えられたのかもしれません。抜本的な診療報酬の改定が行われた時期であり、多くの医療機関で経営方針の改革が行われていました。

この先生に「転職しましょう」というのは容易ですが、数々の資格はそれなりの症例数の上で成り立つものであり、維持するだけでも大変なことです。

症例をこなしながら資格の維持ができ、大好きな外来ができてレベルに相当する環境。しかも自宅は持ち家だったので、通勤距離に制限があります。

その時点で「仕事と家庭のバランスについて、奥様と話合ってください」とお伝えしました。ご家庭でしっかりと話しあいの時間をお持ちいただけるよう、お願いしたわけです。

3ヶ月程度の時間をかけて、先生とご家族の意見がようやく一致し、改めてワークーライフバランスの取れる勤務先を探して欲しいとの依頼を受けました。

B先生は、資格の維持よりもご家庭を優先されるように変わっていかれたわけです。それを受けて、やや小規模な病院をご提案しました。

当初の方向性とは異なる病院でしたが、B先生のご家庭を思う気持ちに変わりはなく、最終的にその病院に就任を決定されました。そして、以前よりやりたかったスポーツ整形の勉強を始められ、さらに大好きなスポーツ観戦ができることに大いに満足しておられるようです。

この転職では当初は、B先生の専門医としての資格を維持することに比重をおいてお手伝いしましたが、何に優先順位をつけるか、これから先をどう考えるか、これはその人その人が決めることであり、第三者があれこれ口を挟むものではありません。

転職支援だからといって、安易に人の生き方を煽るようなことをしなくて良かったと思います。

参考になさってください。

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