トップページ > 医師転職アドバイス「医師転職:心臓外科医のケース」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「医師転職:心臓外科医のケース」

ここで40代中盤の心臓血管外科ドクターの転職事例をご案内したいと思います。

D先生からのお問合せは、夏から秋にかけての時期でした。これまでのご経歴は輝かしいもので、海外留学のご経験や大学病院にて手腕を発揮されていた方です。わけあって唯身赴任の生活をされていましたが、お子様方の進学や受験等、ご家庭でも大変な時期にさしかかっていました。

D先生は家族より単身赴任をやめて帰ってきて欲しいと言われ、転職活動を行うことに決めました。

できることなら現在単身赴任をなさっているので、ご自宅の近くで、スキルをある程度維持していただける病院をご案内したいと思い、医療機関探しを始めましたが、1ケ所、かなり高度なレベルにまで対応可能な設備を持つ病院よりオファーがありました。しかも、自宅より通勤可能と判断できる医療機関です。

ただ平行して先生は、他社に依頼をなさっていた病院にもご面談に出向かれていました。

「先生にとって良い病院を見つけていただきたい」という思いが強かったため、複数の医療機関に面談なさることへの抵抗感はありませんでしたが、面談の結果、双方の病院より採用通知が届きました。D先生はどちらを選ぶか悩まれたが、結果的に他社にて紹介された病院を気に入られました。

その後、所属大学の医局に退職の申し出をされ、転居を行い、就任に向けて準備を始めておられると伺いました。

そして就任日まで2週間をきった頃、突然D先生から「この前、面談にいった病院、まだ空きはあるかな?」というお問い合せを受けました。「転居も済ませ、就任への準備を進め、あと少しという所で新しく勤務する予定の医療機関に大学より新たな人事が行われ、人員過多となるので、直前で不採用となった」と衝撃の言葉を聞かされました。

他社の紹介であり、そちらの対応を伺ったのですが「申し訳ありません」の一言だけで、その後は音信不通になったとのことです。

その後、以前面談を行っていただいた医療機関に対し、再度面談の申し入れを行いました。しかしながら、より詳しく病院の今後を聞かれた先生には更なる興味が膨らみ始めた様子で、就任後の麻酔科の配置や人員採用の希望、看護師の配置の希望、最後にはご自身の友人の話まで飛び出し、まるでこれから病院を作るくらいの数々の希望が並べられました。

その結果は言うまでもなく「不採用」でした。

再度、転職先を探した結果、偶然にも1ケ所、部長クラスの医師が大学の要職に就かれるため、急濾、40歳代の医師の募集を行っている病院を見つけ出しました。当直・オンコール当番のない休日は完全オフとなっており、特別に休暇を設定せずに、その休日に合わせて帰省していただく方法がある。それを先生のご家族に了承していただければ・・・という考えに辿り着きました。

D先生にご家族と時間をかけ、話合いを重ねていただき、最終的にご家族の了承を得られたのでした。それを受け、病院と交渉を重ね、ようやく就任までの道のりを確実なものとできました。

こうして長すぎた転職活動は、全国で上位の実績を収める医療機関にて、そして、これまでのスキルを発揮できる環境にてゴールすることができました。

参考になさってください。

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