トップページ > 医師転職アドバイス「医師転職:精神科医のケース」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「医師転職:精神科医のケース」

ここで30代中盤の精神科ドクターの転職事例をご案内したいと思います。

往復に4時間かけて通勤されていた関東圏の女性医師E先生は通勤の負担を軽減するために転職を考え始めました。

ご主人は一般企業に勤務されており、リーマンショツク以降、週4日と勤務日数が減少し始めた頃のお話でした。

この先生は大学病院の医局に所属され、週5日の勤務を行っておられました。結婚を期に購入した戸建てにお住まいで、場所はご主人とE先生の勤務先を考えて選ばれました。しかし毎日4時間の通勤にはかなり辛さを感じておられたのです。

我慢に我慢を重ね、数年間耐えたものの、これから先を考えると無理となり、一度、教授や上司に相談されたが、「ダブルインカムだし、もう一つ家を構えれば良いのではないか」と、けんもほろろの対応だったそうです。

女性の上司に、出産や仕事の両立についての意見交換もされ、なんとか自らの環境改善ができないかと試行錯誤されていた状況でした。

本音を言えば、「退職して家庭に入りたい」。しかし不景気がそれを許さないのです。

家庭のことで真剣に相談したものの、別居しろとか家を都内に移せとか、現実昧のない回答ばかりで、E先生はこれまで医局に在籍することについて疑わなかったし、色々配慮もしていただけていると感じていたのですが、良く考えると、なぜ医局のために自らの生活を崩して奉仕する必要があるのだろうかと感じはじめました。

女性医師のなかには、家庭を重視なさる方もあれば、ご両親等の協力を得る方法等で医療現場において活躍されている方、早い段階でのスキルアップに取り組まれている方、仕事と家庭を5対5のバ ランスで上手く保っておられる方とそれぞれです。

しかし女性医師の場合は、出産という大きな役目があり、男性医師より乗り越えなくてはならないものが多いとも感じます。

E先生の最終的なご希望は、非常勤で週4日間の勤務を行うというものでした。精神科という科目、専門分野は多岐に渡ります。そのなかでも自分がこれまで携わってきた分野にて、転職先をお探しになることとなりました。

年収はあくまでも現状維持。日勤帯の勤務にて家庭と両立できること、症例は得意分野に限るという内容が条件でした。

先生のお住まいから1時間圏内の精神科を標榜する医療機関全てに連絡を取りました。もちろん医師を募集していない医療機関も多数ありました。しかし重要なのは、募集の有無にかかわらず、先生の得意分野を必要とする医療機関がどれほどあるかという点でした。

数日の間に候補先が絞り込めました。2ケ所の医療機関がクローズアップされたのです。一つは自宅から20分程度の距離、一つは1時間の距離でした。先生は最初、距離を気にされていましたが、通勤が辛かろうと、これまで医局で学ばれたことや身につけられたスキルは多かったはずです。安易に判断をされては、将来、思い直した際の選択肢は閉ざされてしまいます。

これからまだまだ長い医師人生、思い立った時に選択肢が残されているほうが良いと判断したのです。

半年間、まずは非常勤勤務を行い、今後をどうするべきか改めて相談するという形となりました。もうまもなく半年が経過します。先生は新たにどのような選択をされるのでしょうか。

参考になさってください。

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