トップページ > 医師転職アドバイス「外科系教授が転職を決断した理由」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「外科系教授が転職を決断した理由」

ある大学の外科系の教授よりお呼びがかかり、大学へ出向きました。

教授は、「現在の医療業界では、内科医師から外科系医師までを取り巻く環境は「劣悪」と言ってよいかもしれない。もし勤務先を選ぶとすれば、それ相応の対価を出していただけることが最低条件であり、医師として正当な評価を求めたい。それがモチベーションの向上に繋がる。また診療の質の向上を考え、病院に対し働きかける関係を保つことも大切だと考える。今の医療業界は、リスクを取らないことを最優先にし、外科系を選ばない医師が増加している。使命感を持ち、医療に真摯に取り組む医師は、自分のスキルを生かせる環境を望んでいる」と言われました。

その反面、最近の病院経営においてリスクを回避すべく、専門性の高い手術を地域の基幹病院や大学病院へ紹介する状況が起こっていることを説明され、「大学病院では目が回るような忙しさに輪をかけている。これでは、これまで手術を行っていた病院の業務の縮小は否めない。必然的に外科医師の活躍の場が縮小されていくと懸念している」と、続けられました。

教授は現在50歳代。医師を志した時、自分がこれから身につける技術を本当に悩んでおられる患者様のために生かし、貢献したいと心より願ったそうだ。教授職を担っておられるので、簡単に退官するわけにはいかないのだが、その時の気持ちや思いは、今も鮮明に刻まれていると言われました。

「自分の残りの人生は限られていると思う。しかし医師としての人生を選んだ以上、社会に貢献できる正統派の外科医師でありたい、また現在部下として勤務している医局員達にも、その思いを伝えていきたい」とも述べられました。

教授のみならず、医師の道を目指した医師の方々はそれぞれ、さまざまな志や思いを持っておられると思います。

教授は、あと数年で医局を離れ、自らを必要とする医療機関への就職を検討されています。一昔前までは、医局に所属していることに安定を感じ、守ってもらえるという安心を感じ、自身のいるべき場所として何の疑問も持たなかったそうです。

しかし今は、自分のスキルを生かしながら、望まれる環境で勤務することが、本当の意味でリスクヘッジとなると考えておられました。

望まれる環境については、人それぞれ考え方は異なると思いますが、「医師を必要とするところ」が基本です。そのなかで自らを活かし、どこまで存在価値を高めることができるのか、それをこれからの医師人生を全うするうえでの課題とされていました。

医師であるからこそ、医師を志した時に心に宿した思いを全うしたいという、熱い思いが伝わる出来事でした。

参考になさってください。

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