医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
ある大学の教授とお会いした際、医師募集の話を伺いました。 教授が、ある民間病院の理事長とお会いになったのですが、その際、30歳代前半の医師の転職が目立っているという話題になったそうです。 その民間病院は一般公募にて医師募集をされているが、応募者のなかには「自分を高く買ってください」と言わんばかりの高額年収を求める方と、あまりにも過酷な環境を経験され、「楽になりたい」と言われる方からの応募があったそうです。 後者についてはプライベートの時間もなく激務をこなされ、ほとほと疲れ果てた方なのだろうと想像できますが、前者の場合、求める医療の質や、やりたいこと、できること、目指していることとは別に、とにかく高額年収を求めるケースが多かったそうです。 教授はその話を聞かれ、思わずご自身の30歳代前半を思い出されたといいます。 「手術も任されるようになりつつあり、毎日の勤務は多忙だが生き生きしていたように思う」と話し始められました。 またその時に担当されていたがん患者を思い出されたそうです。その方は漁師で体格が良く、教授より何倍も身体が大きかったそうです。 早期がんが発見された当初より担当をされ、入院されてしばらくした頃、その患者様を背負って病室に移動されたといいます。 見た目にはかなり重そうでしたが、入院後、さほど日にちが経っていないにもかかわらず、身体は思いのほか軽くなっていました。 教授はその時「少しでもこの方の病状を良くしたい」と、ご自身の医師としての役割を痛感したと話されました。 いろいろ任されるようになった時期だからこそ、自らの存在が患者様にどのように映るのか、改めて考えたと記憶を辿られました。 「あの時の経験があったからこそ、今の自分がいると思う。患者様にどのくらい安心感を与えることができるか、それは医師としての一つのスキルだと思う」と教授は言われました。 今は若手の指導も含め、多忙な毎日を過ごしておられるが、その時感じた患者様の軽さが、逆に自分の医師としての役割の重さをずしりと感じさせるそうです。 「若手医師には一つ一つ階段を昇るように、スキルを積み重ねていって欲しい。二段、三段飛ばしをする人もいるだろう、時には踏み外してしまうこともあるだろう。それだけリスクが高いということである。 これからプロフェッショナルの領域に入る若手医師には、それをきちんと理解したうえで自分の目指す道を進んで欲しい。目先のものに囚われず、現状の自分を見つめ、今すぐに全てが叶わなくとも将来に備えることができれば、いずれは自分に返ってくるものだ。それが医師としてリスクの少ない生き方だと考える」とも言われました。 今回、教授よりお声掛けいただいたのは、転職を考える医師の本音や事情、理由にはどのようなものがあるのか、聞きたいということでした。 教授は若手医師が疲弊することなく、大学医局在籍中も頑張ってもらえる環境とはどのようなものかを検討されているのです。 そして、「うちの医局には年収のみで判断する医局員はいないと思う。医師としての役割をしっかり認識している30歳代がたくさんいるよ。医局もまだまだ捨てたものじゃない」とにこやかに補足されていました。 参考になさってください。 実際に医師転職支援会社を調べてみたいと思ったら >>>医師転職サイト比較ランキング
ある大学の教授とお会いした際、医師募集の話を伺いました。
教授が、ある民間病院の理事長とお会いになったのですが、その際、30歳代前半の医師の転職が目立っているという話題になったそうです。
その民間病院は一般公募にて医師募集をされているが、応募者のなかには「自分を高く買ってください」と言わんばかりの高額年収を求める方と、あまりにも過酷な環境を経験され、「楽になりたい」と言われる方からの応募があったそうです。
後者についてはプライベートの時間もなく激務をこなされ、ほとほと疲れ果てた方なのだろうと想像できますが、前者の場合、求める医療の質や、やりたいこと、できること、目指していることとは別に、とにかく高額年収を求めるケースが多かったそうです。
教授はその話を聞かれ、思わずご自身の30歳代前半を思い出されたといいます。
「手術も任されるようになりつつあり、毎日の勤務は多忙だが生き生きしていたように思う」と話し始められました。
またその時に担当されていたがん患者を思い出されたそうです。その方は漁師で体格が良く、教授より何倍も身体が大きかったそうです。
早期がんが発見された当初より担当をされ、入院されてしばらくした頃、その患者様を背負って病室に移動されたといいます。
見た目にはかなり重そうでしたが、入院後、さほど日にちが経っていないにもかかわらず、身体は思いのほか軽くなっていました。
教授はその時「少しでもこの方の病状を良くしたい」と、ご自身の医師としての役割を痛感したと話されました。
いろいろ任されるようになった時期だからこそ、自らの存在が患者様にどのように映るのか、改めて考えたと記憶を辿られました。
「あの時の経験があったからこそ、今の自分がいると思う。患者様にどのくらい安心感を与えることができるか、それは医師としての一つのスキルだと思う」と教授は言われました。
今は若手の指導も含め、多忙な毎日を過ごしておられるが、その時感じた患者様の軽さが、逆に自分の医師としての役割の重さをずしりと感じさせるそうです。
「若手医師には一つ一つ階段を昇るように、スキルを積み重ねていって欲しい。二段、三段飛ばしをする人もいるだろう、時には踏み外してしまうこともあるだろう。それだけリスクが高いということである。
これからプロフェッショナルの領域に入る若手医師には、それをきちんと理解したうえで自分の目指す道を進んで欲しい。目先のものに囚われず、現状の自分を見つめ、今すぐに全てが叶わなくとも将来に備えることができれば、いずれは自分に返ってくるものだ。それが医師としてリスクの少ない生き方だと考える」とも言われました。
今回、教授よりお声掛けいただいたのは、転職を考える医師の本音や事情、理由にはどのようなものがあるのか、聞きたいということでした。
教授は若手医師が疲弊することなく、大学医局在籍中も頑張ってもらえる環境とはどのようなものかを検討されているのです。
そして、「うちの医局には年収のみで判断する医局員はいないと思う。医師としての役割をしっかり認識している30歳代がたくさんいるよ。医局もまだまだ捨てたものじゃない」とにこやかに補足されていました。
参考になさってください。
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