医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
日々、医師の方々にお会いする機会が多いですが、某大学で名医と評判の高い医師とお話する機会がありました。 先生は多くの若手医師の教育に携わっておられ、「医師である前に人であれ」と教育しておられました。 その先生の部下である若手医師の一人が、大学病院から遠方の関連病院へ派遣となりました。 若手医師は技術面のスキルアップには貪欲なタイプで、診療には何より技術が重要と考えておられたようです。 その意識が強いあまり、看護師やまわりの職員の方々とのコミュニケーションは希薄で、実際に会話も少ない状況でした。 名医と呼ばれるその先生は、このまま派遣するわけにはいかないと感じ、ご自身の経験を含め、じっくりと話をする機会を作られたそうです。 「自分も、今でこそ名医と言われるようになったが、実は人として礼節を尽くすところから医師人生がスタートした。外来で患者様と接することで担当する患者数が増え、その結果として症例を多くこなし、技術を向上させたのだと思う」その先生は、若手医師に根気強く説明をされました。 「技術も大切であるが、医師は常に人に関わりを持たなければならない職業である。医師は使命感を持てるからこそ疲弊しても最後まで立っていられるのだ。では使命感はどこから来るのか、それは人を助けたい思いから生まれる。 ではなぜ助けたいと思うのか、それはその人のことを知るからである。知るということは、診療で話を聞きながら、患者様にとって何かできるかを真剣に考えることから始まる。 だから医師である以前に、まず人としてのスキルがないと使命感すら持つことができない。つまり技術を向上させることもかなわないのだ。 少し前まで、医師は人である前に医師であれと教育されていたが、今は違う。人の役に立つ医師にならない限り、自分が思い描く診療はできないと思う。まして、自分の家族を守ることもできないだろう」と。 このお話をある病院の理事長にお伝えしました。理事長もこの名医の意見に賛成であると言われました。 「礼節を尽くせる人が最近は少なくなってきたと思う。これは医師だけではなく、患者様にも言えることだろう。人としてのスキルが高いからこそ医師としての技術が磨ける。自分を慕ってくれる患者様がいないと症例に携わる機会も少なくなり、技術的なスキルもあがらない。 礼節を尽くすと言うことは、実は患者様とわかりあう機会であり、そして信頼関係を築く時でもある。お互いを理解しあうことが重要である。医療訴訟といった行き違いも、それがあるだけで軽減するものである。すなわち最大のリスクヘッジでもあるのだ」と。 会社や組織は、まず基本として礼節が伴わなければ仲間に迎えることができません。これは医師も一般人も同じです。 特に今の殺伐とした時代こそ、この「人としてのスキル」が求められているのではないでしょうか。 参考になさってください。 実際に医師転職支援会社を調べてみたいと思ったら >>>医師転職サイト比較ランキング
日々、医師の方々にお会いする機会が多いですが、某大学で名医と評判の高い医師とお話する機会がありました。
先生は多くの若手医師の教育に携わっておられ、「医師である前に人であれ」と教育しておられました。
その先生の部下である若手医師の一人が、大学病院から遠方の関連病院へ派遣となりました。
若手医師は技術面のスキルアップには貪欲なタイプで、診療には何より技術が重要と考えておられたようです。
その意識が強いあまり、看護師やまわりの職員の方々とのコミュニケーションは希薄で、実際に会話も少ない状況でした。
名医と呼ばれるその先生は、このまま派遣するわけにはいかないと感じ、ご自身の経験を含め、じっくりと話をする機会を作られたそうです。
「自分も、今でこそ名医と言われるようになったが、実は人として礼節を尽くすところから医師人生がスタートした。外来で患者様と接することで担当する患者数が増え、その結果として症例を多くこなし、技術を向上させたのだと思う」その先生は、若手医師に根気強く説明をされました。
「技術も大切であるが、医師は常に人に関わりを持たなければならない職業である。医師は使命感を持てるからこそ疲弊しても最後まで立っていられるのだ。では使命感はどこから来るのか、それは人を助けたい思いから生まれる。
ではなぜ助けたいと思うのか、それはその人のことを知るからである。知るということは、診療で話を聞きながら、患者様にとって何かできるかを真剣に考えることから始まる。
だから医師である以前に、まず人としてのスキルがないと使命感すら持つことができない。つまり技術を向上させることもかなわないのだ。
少し前まで、医師は人である前に医師であれと教育されていたが、今は違う。人の役に立つ医師にならない限り、自分が思い描く診療はできないと思う。まして、自分の家族を守ることもできないだろう」と。
このお話をある病院の理事長にお伝えしました。理事長もこの名医の意見に賛成であると言われました。
「礼節を尽くせる人が最近は少なくなってきたと思う。これは医師だけではなく、患者様にも言えることだろう。人としてのスキルが高いからこそ医師としての技術が磨ける。自分を慕ってくれる患者様がいないと症例に携わる機会も少なくなり、技術的なスキルもあがらない。
礼節を尽くすと言うことは、実は患者様とわかりあう機会であり、そして信頼関係を築く時でもある。お互いを理解しあうことが重要である。医療訴訟といった行き違いも、それがあるだけで軽減するものである。すなわち最大のリスクヘッジでもあるのだ」と。
会社や組織は、まず基本として礼節が伴わなければ仲間に迎えることができません。これは医師も一般人も同じです。
特に今の殺伐とした時代こそ、この「人としてのスキル」が求められているのではないでしょうか。
参考になさってください。
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