トップページ > 医師転職アドバイス「若手医師の指導の難しさ」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「若手医師の指導の難しさ」

医師の方と情報交換していると、近年話題となっている医師不足の話や、厚生労働省の動き、診療報酬や機能評価、片や医師の教育にいたるまで話題は尽きません。

その中で交換された刺激的なご意見は次のようなものです。

「医師はもはや義務感、正義感だけで生きていけない時代となった。もともと医師のなかでも標準以上の医療レベルを保てるのは1割と考えられる。残り9割は積極的に医療を行うことで、かなりの問題を生じることにもなりうる。

若手医師や中堅医師らが楽な仕事、高収入に走るのはそういう背景があってのことだろう。これは医師個人のみならず、医療機関にも当てはまることだ。

高収入を得ている医療機関は、楽で重要ではない医療を行っていることの裏返しではないだろうか。」

少々辛口な意見と取られるかもしれませんが、実際に医療現場に携わる一人の医師のご意見です。

情報交換させていただく医師は主に50歳代、各科目のエキスパートと呼ばれる方々で、全国で活躍をされています。

ほぽ全員が医療の最終砦となる緊迫した現場を守っておられる立場です。これまで臨床に特化し、スキルを磨くことを目標とされ、最前線で医療を担ってきた方々であり、現在は教授職や各分野のエキスパートと呼ばれる存在になられた方々です。

しかし、今振り返ってみると、自らが臨床を率先してきたことで、その分若手(部下)をしっかり育てられなかったのではないかという反省もあるそうです。

「これからは若手医師にもマネジメントの道を開かなければならない時代となっているのではないか。自らのスキルを磨くことが第一優先となり、部下が育っておらず、大きな社会問題となっているのではないか」というご意見もあります。

その意見に対し、「自分のスキルは一生かけて伸ばせばよいので、真剣に部下を指導することを考えたほうが良いのではないか」とお互いに示唆される一面もあったようです。

かねてより、医師を紹介する際は、臨床のプロフェッショナルが揃っておられる医療機関には、敢えてマネジメント経験のある医師を紹介するようにしてきました。

マネジメントの経験は人材の採用や若手を育てるために必要不可欠であるからです。適材適所という言葉がありますが、それが必要な医療機関も多いのではないかと感じます。

こうした医師の方々が研修医の時代は、やはり怖い先輩や上司がおられました。「怒られてなんぽ」の世界です。

怒られるから自らを見直すきっかけともなり、身につけるものも多くなります。

また同じことを二度と繰り返さないために努力をした経験をお持ちです。

ある外科の先生の話ですが、その医局では時折罵声が飛び交い、それに耐えて腕を磨いた医師が一流と言われる外科医への道を辿られるのだと感じることが多々あったといいます。

その先生は、研修医の指導なども担当されているのですが、指導のつもりで少し厳しいことを言うと、簡単にあきらめたり、言うことを聞かず、それ以降は意思の疎通を図らなくなる研修医もいて、背と今は違うと感じることが多いと嘆息されました。

「怒るのも大変なのだよ。体力を使うし気力も使う」と言われ、本気で怒ってくれる人の大切さを今になって感じるといいます。

「若いうちに怒られること(厳しいなりにも指導を受ける)を理解できない研修医は、後々損をすることになる」とも話されていたのが印象的でした。

参考になさってください。

実際に医師転職支援会社を調べてみたいと思ったら

>>>医師転職サイト比較ランキング

目次

トップページ
医師転職・求人・募集サイト比較
医師転職アドバイス
医師を取り巻く問題
医学生の進路ガイド
医師関連コラム

口コミを投稿する