トップページ > 医師転職アドバイス「医師の前向き転職、後向き転職」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「医師の前向き転職、後向き転職」

今回ご紹介する教授からは、大学病院の裏事情を生々しくお聞かせいただき、私にとって良い勉強となる機会です。

転職支援を行っていることもご存知なので、転職をされる医師についてがその日の話題でした。

教授は、転職をするにしても、どのような場合においても、人間は必ず決断をする時があるものだと言われ、「転職を決断する部下には、決して後ろ向きな決断ではなく、前向きな決断であって欲しいと願っている」と話されました。

医師は職業上、毎日が決断の日々であり、真剣勝負です。

決断は主観ではできません。ありとあらゆる事象を見て判断を行います。

万一、少しでも不安があるようなら分析を急ぐべきであり、その結果を踏まえたうえで決断すべき職業であると言われました。

最近では医療機器の発達に伴い、MRIのみを見ただけで決断をすることなく治療に取り掛かり、誤診をしてしまう医師もあるそうです。

何ごとにおいても日々決断をすることが人間を向上させるために必要不可欠なのではないか、と言われていました。

一般社会でも同様のことが言えます。医療業界のみではなく日本の企業も経営不振や悪化が目立つ昨今、一般的に良い会社といわれる会社は時代の流れをいち早く捉え、素早い決断を繰り返し、時代の波に乗れる会社です。

いわゆる生き残る会社です。古い仕組みに縛られ、時代から取り残された後に、いくら決断を行ったとしてもそれは英断ではありません。

時代に乗り遅れて、良い結末には絶対にいたりません。

教授は、世の中のリストラの話など、一般社会の話題を積極的に仕入れておられます。このように、自ら情報収集に励まれている教授としては、古い観念に囚われ、自らを変えようとしない人は、努力をしない典型であると考えるそうです。

教授はご自身が人生において決断した時を思い出しながら「実は41歳の時、初めて人生の決断をしたんだよ」と話されました。

両親の言うまま勧められた学校をストレートで進学し、大学に入り、医師になってからも言われるがまま、大学病院以外に勤務経験はない。このまま役職を持ち、時間とともに出世をするのかと考えるくらい、スムーズでストレートな人生でした。

しかし上司が多く、次のポジションが見込めなくなった時、生まれて初めて僻地医療に携わる決断をされたといいます。

「それ以外にも決断が多かったのではないですか?例えば結婚を決める時やお子様の誕生の時など」と問いかけると、教授は首を横に振り「これだけ毎日決断しているにも関わらず、本当に人生初であった」と言われました。

教授はユーモアのある方で「結婚に関しては両親が医師であったことから、薦められた医師とのお見合いが決まっており、当たり前のごとく受け入れた。子供を作る時には客観的に、また一人医師を生産するのかという感覚であった」と話され、男児なら外科、女児なら婦人科か小児科と、子供の名前より先に科目が頭に浮かんだと言われました。

教授はご自身がとても恵まれた環境であったため、世間知らずであると考えておられたのでした。世間を知ることの大切さを今になって感じ、さまざまな方と積極的に会うことで情報収集を行っているというのです。

「人間の脳のキャパはまだ医学では解明されていない、いろいろな人と会うことによって情報量が増え、それが自分の強みになる」

これまでは論文が愛読書であった教授が、今では経済新聞がお気に入りである。

「医局の世界しか知らない医師が、自分の置かれている立場を客観的に判断できる人と触れあえることは、ある意味、医師のスキルをあげるためには良いことであると思う。私は医師の転職は悪いとは思わない。できれば医局で一生を過ごして欲しいとは思うが、全ての医局員に納得するポストを保証してあげることができない事実もあり、その時にそれぞれが人生の決断を行うことはいたしかたないと思う。しかし、それは前向きであって欲しいと教授の立場より願っている」と補足されました。

参考になさってください。

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