トップページ > 医師転職アドバイス「医師転職の落とし穴」

医師と言えども転職が当たり前の時代になってきました。その理由は様々ですがやはり、「これからのキャリアプランを考えて」、「年収をもう少し増やしたい」、「仕事に忙殺されていて、もう少し自分や家族との時間がほしい」と言った、誰もが納得できる理由が多いように感じます。一度しかない人生ですから、悔いのない生き方・働き方を選びたいものです。転職に悩んでいる先生方か、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

医師転職アドバイス

  • 「医師転職の落とし穴」

このような相談をされる医師の方がおられます。「人材紹介業者を利用して転職をしたけれど、コンサルタントが言っていたことと、実際に相違があり悩んでいる。転職をしたいが、次に同じような失敗はしたくない」。

人材紹介会社を利用し転職を行ったが、最初に提示された条件や、話していた内容に相違があり、「こんなはずでは」と感じた方からのご相談です。勤務条件面での相違もありますが、ひどい場合、診療科や病院の規模、対応レベルが異なるケースもあります。

血液内科医師のケースがあります。その方は指導医で、化学療法から骨髄移植までの経験をお持ちでした。大学にて勤務経験を積まれていたが、ご家族の事情によりIターンが必要となり、医師専門の人材紹介業者を利用して転職されました。

診療科の特異性から、対応可能な診療レベルを持つ病院は自ずと限られているものですが、その当時のコンサルタントが勧めた医療機関は150床肌模で、専門分野の迫究よりも、一般内科を主体とされた病院でした。

こちらのケースでは結局のところ、当時のコンサルタントがいま一つ「血液内科とはどのような診療を行う科であるのか」を理解していなかったことが原因でした。

病院側としても、一般内科医師をどうしても獲得したいがため、「血液内科の専門外来」を約束し、地域において血液内科医師の需要が高いことを説明したそうですが、しかしながら、限られた地域の診療圏で一般内科を展開する病院に、血液疾患の患者ニーズがどれほどあるものでしょうか。

専門外来を開いたものの、血液疾患の患者は1週間に1人あるかないかだったそうです。経験を積んだコンサルタントであれば、ありえない話ですが、実際にはこのようなケースが起こっています。

その後、この医師の先生は無菌室が完備されている500床規模の病院の部長職として転職されました。これらは決して珍しいケースではありません。

素晴らしいご経歴に、たった半年間であるが傷を残され、必要のない精神的苦痛を経験されてしまったのです。こうした事態を回避するため、次に記載する内容をぜひ意識していただければと思います。

・情報を鵜呑みにしない(医師間のうわさ等、周囲の主観的な情報に惑わされない)
・必ず現地を訪れ、診療ブース、機材、オペ室、診療に連携する部署等の確認を行い、さらには院内の雰囲気を感じる
・診療分野、勤務条件とともに、何かできて何かできないのか、また得るものは何か、失うものは何かを検証する

最低限ではありますが、これに気をつけるだけで、未然に防げるものは多くあります。一人で考えて結論を出すよりも、転職コンサルタントをうまく利用し、気になる情報を引き出すことも重要です。

参考になさってください。

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